進化するITで貴社の経営を加速する ―

IFRS(国際財務報告基準)入門

IFRS(国際財務報告基準)の入門解説です。

目次

その1 IFRSとは

IFRS(国際財務報告基準)とは、複数の国々の企業間での財務報告の比較可能性を確保するために作成された国際的に統一的な会計基準です。
IFRSは、2005年より欧州連合(EU)において域内の上場企業に適用が義務付けられたことを契機に世界的に採用する国が増えており、日本や米国においても数年後の全面適用(アドプション)が当局より表明されています。

IFRSの構成

IFRSは、以下のような基準や解釈指針で構成されています。

1973~2001年 国際会計基準(IAS) IASBの前身である国際会計基準委員会(IASC)により設定された会計基準。既に廃止されたものを含めIAS第41号まで公表された。
解釈指針(SIC) 旧解釈指針委員会(SIC)が公表していた解釈指針。すでに廃止されたものを含めSIC第33号まで公表された。
2001年~現在 国際事務報告基準書(IFRS) 国際会計基準審議会(IASB)により設定されてる会計基準。現在、IFRS第9号までが公表されている。
解釈指針(IFRIC) 国際財務報告解釈委員会(IFRIC)が公表している解釈指針。現在IFRIC第17号まで公表されている。

2つの基準(IFRS・IAS)とそれぞれの解釈指針(IFRIC・SIC)を総称してIFRSsといいます。

IASとSICは2001年まで策定されていましたが、会計基準の設定主体がIASCからIASBに改組されたことに伴い、それ以降、新規の会計基準はIFRS、新規の解釈指針はIFRICという形で公表されています。
IASとSICは新規に公表されることはなく、それぞれ41号と33号が最終の号数となっていますが、IASとSIC自体が無くなってしまったという訳ではなく、現在も(廃止されるまでは)有効です。

なお、国際財務報告解釈委員会(IFRIC)のみが、基準をどう解釈するかという指針を出すことが許されており、各国が独自の解釈指針を作ることは認められていません。

IFRSはムービングターゲット

IFRSは確定した基準ではありません。現在も改訂作業が進行中です。その意味でIFRSはムービングターゲットであるといったことがよく言われます。

IFRSの導入に際しては、IFRSの改訂作業の動向を探りつつ対応を図る必要があり、その点が導入予定企業にとって大きな負担となっています。
(五島伸二 2010年4月9日)

アドバ・コンサルティング株式会社
〒103-0027
東京都中央区日本橋2丁目1-17 丹生ビル2階
info@adva-consulting.jp
TEL 03-6902-0733  FAX 03-6902-0743